生コマフィルムの魅力
映画 五等分の花嫁の入場者特典で,映画本編のフィルムが配布されていました.
仮に,1本しかフィルムが作られていなければ,1/1の幻のフィルムになることでしょう.
蓋を開けてみると,おそらく数本は同じフィルムが作られていたと推測できます.
今回のフィルムは,音源データは無しの仕様だったので,
実際に上映することは難しい複製フィルムになります.
私自身は五等分の花嫁のフィルムしか集めていないので分かりませんが,
本当に映画館で使われるフィルムには,音声データの書き込み部分があるそうです.
貴重度つまりレア度で言えば,2週間(金曜日に配布開始)分配布される時点で,
他の映画よりも準備された枚数が多いため,転売価格が低く,
初動がマックスで次第に安くなり,あまり市場価値がありませんでした.
トップレアリティでも,2〜3万あれば買える状況でした.
個人的には,数十万円クラスのフィルムが続出すると考えており,
配布終了する劇場が続出すると考えていました.
しかし,実際には転売厨があまり湧かず,
筆者の近所の映画館では最後まで配布されていました.
全国的にも余っているようで,1週間目の2,3日が高値で,
週の後半には価格が安定していました.
恐ろしいことに,2週間目には相場が半値ほどまで落ちたシーンもあり,
明らかに高値掴みをしてしまいました.
正直,たった1ヶ月ほどでここまで安くなると思いませんでした.
私としては,フィルムには複製原画に似た性質があると考えています.
基本的には同じ物が少ししか存在せず,高クオリティな商品だと思います.
ただ注意としては,今回のフィルムは初期キズなどが多く,状態が悪いです.
複製原画に関しても,何度も返品交換してもらったユーザーとしては,
クオリティに疑問がありますが,フィルムの状態管理はそれ以下だと感じました.
まず,5コマに分割する切り方が雑すぎます.
正直,いい加減な仕事をしていると言わざるを得ない状態です.
次に,フィルムのサイズが小さいため,大判印刷に適していません.
具体的には,35mmフィルムのハーフサイズほどであり,
フィルム自体の解像度的に,
約2500dpiほどが実用的な限界であり,
2Lサイズほどにしか仕上がりません.
このサイズであれば,正直,Blu-rayをキャプチャした画像と大して差が無いと思います.
例えば,4800dpiなどの解像度でスキャンをすればデータサイズは大きくなりますが,
PhotoShopの再サンプリングで拡大した結果とあまり変わらないと思います.
詳しくはスキャナーに関する記事で紹介しますが,
GT-X700やGT-X750などのかなり古い機種でスキャンをする場合,
1コマ当たり数分から数十分のスキャン時間が必要でした.
最後に,フィルムのデメリットとして,
光源管理が難しいことです.
ハッキリ言って,このポジフィルムは,
後ろからの光が無いと,美しく見えません.
額装する際も,裏板をアクリルなどにする必要があり,
飾る際には手間とお金が必要となります.
そこまでして,鑑賞したい方は,本当のフィルムマニアだと思います.
EPSON GT-X750 フィルムスキャナー
現在,中古相場で3,000円ぐらいで入手できるフィルムスキャナーでオススメなのは,GT-X750です.
私が一番最初に買った,EPSON GT-8300UFは64bit非対応であり,
Windows 10 64bitの環境では動かすことが出来なかったです.
ちなみに,M1チップ搭載のMacMiniも駄目で,
IntelのCPU搭載MacMiniであれば,何とか動かすことが出来ました.
私がエプソンのフィルムスキャナをお勧めする理由は,
かなり古い機種であっても,ドライバを用意してくれているからです.
実は,GT-X700という機種も購入しましたが,これは2003年発売の機種です.
それでもしっかりと動いてくれるので,昔の機械はある意味丈夫だと驚いています.
フィルムのスキャン方法
付属のフィルムホルダーを使う
一番簡単な方法は,付属品のアタッチメントを使うことです.
ブローニーサイズでスキャンを行う
個人的には,フィルムの穴も作品の一部だと思うので,
35mm用のフィルムホルダーはあまり使わないようにしています.
記録用のスキャンに適している方法として,
フィルムをスリーブに入れたままのやり方を紹介します.
まず順番ですが,
- フィルム本体
- コアデのフィルムスリーブ
- 60mm×100mmのOPP
で保護しておき,それ自体をそのままスキャナーにセットします.
やっていて気が付いた偶然なことですが,
60mmという幅は,ブローニーサイズの一辺とほぼ同じでした.
なので,ブローニー用のフィルムホルダーにジャストサイズで,
フィルムを裸にすることなく,そのまま素手で扱うことができます.
記録用のスキャンであれば,このやり方が簡単なのでオススメです.
なお,ガチスキャンでは,35mm用のホルダーも使いましたが,
フィルムのズレやゴミが取れない問題が発生し,
そこまで満足がいく結果になりませんでした.
もし,最近機種の業務用スキャナーであれば,
キズ修復やゴミ取り機能でもっと綺麗に仕上がったのかもしれません.
ただ,個人的にはBlu-rayの発売が決まっており,
その画像の方が綺麗だと分かっている物に対してそこまで頑張れないので,
ゴミ取り作業を行っておりません.
それも味だと思い,そのまま鑑賞してます.
また,スキャン業務用に,実は追加でGT-X750を購入しましたが,
動作確認のみで一度も使っていない状態で放置してあります.
正直,捨てるのはもったいないので,次のユーザーを探しています.
知り合いであれば,無料で譲渡したいぐらいです.
ハッキリ言って,送料が高いので,売る手間がばかばかしいレベルです.
ここまで読んでくださった方は,相当な熱量をお持ちだと思います.
フィルムスキャンで苦戦した先輩からのアドバイスとして,
アニメのフィルムにハマるのは沼すぎることを贈ります.
個人利用であれば,Blu-rayの発売を待って,それを画像化した方が楽です.
それでも,フィルムにこだわる,われわれのような存在が変態です.
ガチでフィルムと向き合うのであれば,
GT-X980などを購入した方が早いと思います.
個人で買える最高レベルだと思うので,これで無理なら諦めてください.
また,フィルムのスキャンを綺麗に出来るようになると,
フィルムのキズや汚れなどが気になるようになりました.
なので,ネットで購入する際は,販売者を選んだ方が良いです.
素手で触っているような業者は避けた方が無難です.
オススメは,専用スリーブに入れた上で,硬質ケースなどに入れて送ってくれる販売者です.
同じようにフィルムを愛している人から買うのが一番です.
2022年9月1日時点 コレクション127点
配布から2か月で集めた127点のフィルムを一気に紹介します.
正直,ここまで集めるとは思っていませんでした.
フィルムの沼に完全にハマってしまいました.
実は,この後紹介する方法だと,
Googleにインデックスされない可能性があり,
基本的にはやらない方が良いです.
私がホームページ運営を始めた数年前は,
画像を大量に一気に貼った記事でも素直に登録されました.
しかし,このサイトを始めてから,一部の記事しかインデックスされていないことに気が付きました.
おそらく,画像だけを一気に貼った記事は,
中身が薄いと判断されているようです.
SEO対策としては,不適切な書き方だと思いますが,
127枚も貼るので,画像を見るだけであれば,余計な説明は不要だと思います.
無駄に長くしたくないので,
シンプルに画像だけを貼って終わろうと思います.
最後まで,閲覧ありがとうございました.
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